マンションで子供部屋をリフォーム!ポイントや費用相場、事例を解説
子供が家にいる間、多くの時間を過ごす子供部屋。我が子の性格や趣味に合わせて、快適で楽しい空間を作りたいものです。
しかし、マンションで子供部屋をリフォームする場合は、一戸建てとは違った注意点や制約があります。また、工期や費用も気になるところですよね。
この記事では、マンションで子供部屋をリフォームする際のポイントや費用相場、事例を解説します。オシャレで個性的な子供部屋のアイデアも紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
子供部屋は必要?|マンションの子供部屋リフォーム
株式会社groove agentが実施した調査によると、子供部屋が必要だと考えている親は84.8パーセント。プライバシーの尊重や自己管理能力、集中できる学習環境のためには、子供部屋が必要だと考えている親がほとんどです。
子供部屋を与える時期は、小学校低学年と答える親が30.5パーセント、小学校高学年と答える親が40.0パーセント。7割以上の親が、子供が小学生のうちに子供部屋を与えたいと考えていることが分かりました。
また、広さについては、6畳分を与えたいと考えている親が54.6パーセントと半数以上を占めています。ただし、4.5畳〜5.5畳でよいと考えている親も41.7パーセントのため、部屋のスペースについてはそこまで神経質に広さを確保しなくても大丈夫なのかも。
なお、東京ガスの「家で子どもが過ごす部屋~子どもの過ごし方と親子それぞれの意識」によると、半数以上の子供は「子供部屋があって良くない点はない」と回答しています。子供にとっても、自分だけの部屋があることは嬉しいことのようですね。
気をつけること|マンションの子供部屋リフォーム
リフォームしやすい間取りを考える
子供の成長は早いものです。今熱中している趣味は、数年後に見向きもしなくなってしまうかも。また、中学校や高校など、通っている教育機関によって、部活動などが変わることもあるでしょう。趣味や勉強スタイルに合わせて、デスクやベッドの配置を変えたいと思うかもしれません。
リフォームをする際は、間取りが簡単に変更できるような工事がおすすめです。間仕切り壁を設置したり、移動式の家具を選んだりしてみましょう。
収納を充実させる
子供部屋を作ることは、教育の一環でもあるといえます。子供が片付けをしやすいような間取りを作ることで、自分のスペースを自分で綺麗にする体験を積ませてあげましょう。収納を充実させるためには、以下のような工夫があります。
・クローゼットや棚などの収納スペースを増やす
・子供が使いやすい高さや位置に設置する
・収納ボックスやラベルなどを使って、物の分類や整理をしやすくする
・ベッド下やロフトなどの空間を有効活用する
冷暖房は完備させる
子供は、大人以上に外気温の影響を受けやすいもの。熱中症や風邪を防ぐためにも、冷暖房は完備させておきましょう。特に、1つの部屋を間仕切りなどで2つ以上に分割した場合、エアコンから遠い部屋については注意が必要です。
サーキュレーターや、高性能なカーテンの利用のほか、壁や天井に断熱材や防音材などを使うことをおすすめします。
リビングとの動線も考えて
実は、東京ガスの「家で子どもが過ごす部屋~子どもの過ごし方と親子それぞれの意識」によると、子供が夕食後に過ごすことの多い部屋で圧倒的多数なのはリビング。小学校低学年では9割以上、高校生男子でも53.6パーセントがリビングで過ごしています。
「子供は子供部屋で時間を過ごすもの」と考えすぎず、「もしかすると、勉強などはリビングでするかもしれない」など、柔軟に考えながら部屋のレイアウトを作成しましょう。
工期と費用は?|マンションの子供部屋リフォーム
suumoによれば、子供部屋のリフォーム費用の相場は、半数以上が60万円以下。ほとんどの工事は1日で終了しますが、防音については、2週間〜1ヶ月程度の期間がかかる場合もあるため注意しましょう。工事費用の目安は以下のとおりです。
【部屋をおしゃれに】
・壁や床の張り替え:20万円前後
・畳からフローリングへの変更:25万円程度
・押し入れをクローゼットに変更:20万円前後
・ふすまを引き戸に変更:20万円前後
【防音】
・床材の下に遮音材を入れる:30〜80万円程度
・部屋全体を防音室にする:250〜400万円程度
【部屋数を増やす】
・間仕切りドアやパーテーションを設置する:15〜20万円程度
・壁を新設する:10〜30万円程度
【電気スイッチ】
・電気スイッチの新設:3万円程度
・電気スイッチの増設:5,000円程度
事例やアイデア紹介|マンションの子供部屋リフォーム
子供部屋のリフォームは、オシャレなだけでなく、機能的で安全な部屋にすることも重要です。マンションで子供部屋をリフォームする際の事例やアイデアを4つご紹介します。参考にしてみてください。
1部屋を間仕切りで増やす
子供が二人以上いる場合は、1つの部屋を2つに分けてあげたいもの。しかし、マンションでは、壁を取り払ったり新しく作ったりすることが難しい場合があります。
そうした場合には、間仕切り壁を設置することで部屋を増やしましょう。また、クローゼットや入れ違いの2段ベッド、ロフト設置などで、部屋数を増やすことも考えられます。
壁を防音にする
子供が大きくなってくると、友達との長電話や勉強などで、夜更かしをすることもあるでしょう。また、親の目を離れて一人になる空間が欲しくなったりすることもあるものです。子供のプライバシーを守るためにも、音が聞こえづらいような構造にすることがおすすめです。壁を防音にする方法は、以下のようなものがあります。
・壁紙やクロスなどの表面材を防音性の高いものに張り替える
・壁内に断熱材や防音材などを入れる
・壁面に吸音パネルやカーペットなどを貼る
部屋の防音性をあげることは、熱効率や断熱性も向上させる効果があります。ぜひ検討してみてください。
天井にも壁紙をつけてオシャレに
子供が小さいうち、特にお勧めしたいのが、天井の壁紙です。宇宙やリボンなど、子供の好きな柄を選ぶことで、自分だけの空間を作ってあげましょう。天井に壁紙をつける方法は、以下のようなものがあります。
・天井用の壁紙やクロスを貼る
・天井用のシールやステッカーを貼る
・天井用のペンキやスプレーで塗る
DIYでも実施できますが、業者に頼んだほうが安全で、なおかつ仕上がりもよくなりますよ。
電気スイッチを部屋に移動
電気スイッチが廊下にある場合や、一つの部屋を二つに区切るリフォームをした場合は、電気スイッチを部屋の中に移動させましょう。子供同士の喧嘩やいたずらを防ぐ効果もあります。
リフォームで配線やスイッチを移設・新設するほか、工事が難しい場合はリモコン式や無線式のスイッチを設置する人もいます。
壁紙や小物の色にも注目
子供が長く過ごす場所だからこそ、部屋のメインカラーには気を配っておきたいところです。子供の好みや性格に合わせて色を選ぶほか、創造性を高める色、集中力を高める色、ほっと落ち着ける色など、子供に必要そうな色を選んでみましょう。
まとめ
マンションで子供部屋をリフォームする際のポイントや費用相場、事例を解説しました。子供部屋のリフォームは、子供の成長とともに変化するニーズに応えることが重要です。
リフォームはその都度違う業者に依頼するのではなく、信頼できるリフォーム会社に相談できれば、トラブルも防げそうです。
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