トイレリフォームで注意すべきことは?後悔しないためのポイントを紹介
トイレは毎日使う場所ですが、リフォームするときにはどのようなことに注意すべきでしょうか。
トイレリフォームの設備には選択肢も多く、知識がない状態ではなかなかどのようなリフォームをすれば良いのか悩んでしまうことも多いもの。
この記事では、トイレリフォームの基礎知識や、注意すべきこと、後悔しないためのポイントを解説します。
株式会社ナカトウが手がけたオリジナルのリフォーム例についても紹介しているため、トイレのリフォームを考えている方はぜひ参考にしてくださいね。
トイレ設備の寿命は?
トイレの設備には、部位ごとにそれぞれ寿命があります。それぞれの部位の特徴を解説します。
便器やタンク
陶器製である便器やタンクは、使用するだけであれば100年以上の寿命があります。ただし、黄ばみや汚れが気になってきたり、ヒビが入ってきた場合は、交換やリフォームを検討してもよいでしょう。
ウォシュレット
ウォシュレットの寿命は、およそ10年程度。これ以上の時期が経った場合は交換を検討しましょう。
パイプやパッキンなど
パイプは、5〜10年程度で寿命を迎えます。パイプやパッキンの劣化は水漏れやつまりなどの問題にもつながるため、時期がきしだい交換しましょう。
トイレリフォームをするべき時期
以下のような場合には、トイレリフォームを検討しましょう。
・トイレの水が止まらない、水漏れがある、詰まりやすいなどの故障が頻繁に起こる
・トイレの汚れが落ちにくい
・バリアフリーにしたい
・デザインが古くなった
・節水や省エネ、暖房便座、ウォシュレット、自動洗浄などの機能を追加したい
・床材や壁材を変えたい
・収納や棚を増やしたい
・照明や換気扇を変えたい
トイレリフォームの種類
トイレリフォームの種類には、いくつかの種類があります。それぞれの特徴について解説します。
トイレ本体の交換
古いトイレを新しいトイレに取り替える方法です。
選ぶトイレによっては、節水や省エネ、暖房便座、ウォシュレット、自動洗浄などの機能を追加できるほか、音や臭いを抑えたりすることも可能です。
トイレ本体の交換は工事期間や費用が比較的少なく、2〜3時間程度で工事が完了します。また、費用も10万円~20万円程度で済むケースがほとんどです。
トイレの内装や設備の変更
床材や壁材、照明、換気扇を変更したり、収納や棚を増やしたりします。
トイレの雰囲気や印象を変えることができるだけでなく、トイレの使い勝手や快適さも向上させられます。
トイレの内装や設備を変更する場合にかかる時間はおよそ半日から3日程度。費用は15万円から30万円が一般的です。
トイレの増設や移動
トイレを新たに作ったり、既存の場所から別の場所に移動させたりします。
増設には比較的費用がかかります。家の床面積を広げず、クローゼットなどのスペースを利用する場合は、費用の相場は約40~100万円程度。床面積を増やす場合は70~200万円程度を見込んでおきましょう。
ただし、増築する場所や配管によってはこれ以上の費用がかかる可能性もあります。
工事期間は3日〜数週間程度かかります。
トイレの種類
トイレの便器には、大きく分けて4つの種類があります。それぞれの種類について解説します。
組み合わせ型トイレ
トイレ本体とタンクを別々に選んで組み合わせるタイプのトイレです。最も普及しており、自分の好みやニーズに合わせてカスタマイズできる特徴があります。
また、トイレ本体とタンクを別々に交換することができるため、部分的な修理や交換が可能なのも大きなメリットです。
一方で、本体のパーツが多く掃除がしにくかったり、連続利用で水が足りなくなるなどのデメリットもあります。
一体型トイレ
一体型トイレとは、トイレの便座や便器とタンクが一体化したタイプのトイレです。
トイレ本体とタンクが一体化しているため、汚れやホコリが溜まりにくく、掃除が楽になるほか、見た目がよいなどの特徴があります。
一方で、便座や便器、タンクのうちどれかが故障しても全てを取り替えなければならないことや、価格が高いこと、連続利用で水が足りなくなることなどのデメリットもあります。
タンクレストイレ
タンクレストイレとは、トイレの水を貯めるタンクがないタイプのトイレです。
節水できるほか、掃除がしやすく、省スペースでトイレがスッキリと見えるなどのメリットがあります。
ただし、手洗い場は別途必要です。また、トイレ本体の価格が高いことにも注意しましょう。
システムトイレ
トイレの空間の中に、手洗器や収納などの設備を設置したトイレです。
設備それぞれの色や素材に統一感を持たせられ、自分好みのオーダーメイドなトイレ空間を演出できます。
ただし、トイレに広い空間が必要であることや、リフォーム費用が高くなりやすいことには注意しましょう。
トイレリフォームの失敗例
ここからは、よくありがちなトイレリフォームの失敗例について、詳しく解説します。
思ったよりも予算がかさんでしまった
トイレリフォームで頻繁に起こるのが、トイレ本体のグレードやオプションなどにこだわりすぎてしまい、追加費用が発生してしまうことです。
事前に予算や、優先したいリフォーム内容を決めておき、あれもこれもとオプションをつけすぎてしまうことのないように心がけましょう。
トイレのサイズや位置が合わない
トイレスペースに比べて大きなトイレを導入することで、トイレで動きづらくなったり、入りづらくなったりする可能性があります。
リフォームの際には、事前にしっかり見取り図や工事図面を確認し、導線に問題がないかを判断しましょう。
床の掃除がしづらい
床材に木を選ぶのは、トイレリフォームでは避けたほうが無難です。木はアンモニア汚れに弱く、シミになりやすい特徴があるからです。
また、フロアシートやフロアタイルであっても、表面がデコボコしているものは汚れが落としづらいため、できれば避けましょう。
トイレリフォームで気をつけるべきポイント
トイレリフォームには、いくつかの気をつけるべきポイントがあります。しっかりチェックして、後悔のないリフォームを実施しましょう。
リフォーム前に給排水管の状態を見る
リフォーム工事をする段階で、給水管が錆びたり、劣化していないかをチェックします。必要であれば、錆びない素材に交換するなどの対応を実施しましょう。
また、排水管の洗浄もこの機会に実施しておくことをお勧めします。
業者の中には、リフォームの合計費用が上がることを避けるため、給排水管の交換や洗浄についての提案をしないところも少なくありません。
しかし、家に長く住んでいれば、どこかのタイミングでは給排水管の点検をしなければならないもの。リフォームのタイミングで、多少金額が上乗せになっても点検をすれば、安心して住み続けられますよ。
マンションの場合は、管理規約もよく確認して
管理規約によっては、実施できる工事や時間帯に大きく制限がかかる場合もあります。リフォームの際は、管理規約をよく確認しましょう。抑えておくべきポイントは、以下の4つです。
・工事のできる時間
・業者の車をどこに停めるか
・工事前に必要な手続き
・そのほか、工事に関わる規約
マンションによっては床材に指定があるなど、希望するリフォームができない場合もあります。無理に希望を通せば、管理組合とのトラブルにも発展しかねないため、十分に注意をしましょう。
コンセントの種類や数に要注意
ウォシュレットや暖房器具を設置する場合、トイレに必要な数のコンセントがあるかどうかを確認しましょう。
特にウォシュレットは、漏電や火災を防ぐために「アース」の付いたコンセントが必要です。トアースのついたコンセントが設置されているかどうかは、事前によく確認しましょう。
【実例紹介】おしゃれなトイレリフォーム3例の紹介
ここからは、株式会社ナカトウのリノベーション事業部である「リノベア」が手がけたトイレリフォームの実例を紹介します。
タンクレストイレでスッキリとしたトイレに
タンクのついていたトイレをタンクレストイレに変更させた例です。スペースにゆとりが生まれた上、洗練されたイメージに。
手すりもL字型に新調。立ち座り時と移動時のどちらにも利用できるため、バリアフリー化ができています。
全面リフォームで「新築超え」の綺麗さを実現
壁の色や床材、トイレ本体などを全て交換。さらに手洗い場も新設し、モデルルームのようなおしゃれな雰囲気をかなえています。
小さなグリーンが置ける棚も新たに設置しています。おしゃれなだけでなく、機能性も備えたトイレです。
トイレの床面積を広げた大胆なリフォーム
一般的な面積のトイレでしたが、大きくスペースを広げることによって、ゆったりとした空間を作っています。
薄青いレンガ調の壁とヘリンボーンの床材も絶妙にマッチ。南仏風のおしゃれなリフォームです。
まとめ:自慢できるトイレで、毎日を快適に
誰もが毎日利用するトイレ。
トイレリフォームには、快適さや清潔さはもちろん、節水や省エネなどの機能性も重視されます。また、設備の種類や機能も数多くあり、予算やスペース、好みなどに合わせて最適なものを選ぶ必要があります。
また、工事の内容や期間、費用なども事前に確認しておくことが大切です。
抑えるべきポイントをしっかり押さえ、快適な暮らしを実現しましょう。
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