窓のリフォームにかかる費用を目的ごとに解説|節約のポイントも紹介
窓は、家と外とをつなぐ場所。リフォームによって性能を高めることで、住宅の防熱性や遮音性、防犯性などが一気に向上します。
しかし、窓のリフォームで気になるのが、費用がどの程度かかるかです。実は、工事の種類や窓の面積によっては100万円以上のリフォーム費用がかかることもあるとご存じでしたか。
この記事では、窓のリフォームにどの程度の費用がかかるのかを、リフォームの目的ごとに解説します。費用を下げるためのポイントも解説しているため、窓のリフォームに関心を持っている方はぜひ参考にしてください。
窓のリフォーム費用の相場は?
ホームプロの調査によると、戸建て住宅の窓・サッシリフォーム事例の価格で最多なのは10〜20万円で26.1パーセント。ついで10万円未満が22.5パーセント、20〜30万円が15.8パーセントという順番です。
つまり、窓リフォーム全体のうち、64.4パーセントが30万円以内で工事を実現できているということ。窓を新しいものに変えることを検討している人は、およそ30万円程度が用意できれば、ほとんどの工事は実施できると考えてよさそうです。
なお、100万円以上かかるリフォームは、全体の5.8パーセント程度。あまりないケースではありますが、耐震フレームなどを設置する場合はこの費用がかかることもあります。
窓リフォームをする部位は?
そもそも窓リフォームの「窓」とは、具体的に何を意味するのでしょうか。窓リフォームを実施可能な部位について解説します。
窓ガラス
ガラス部分です。素材や工法などによって、防熱性や防音性、UVカットなどの性能を付与できます。
サッシ
サッシとは、窓の枠部分や鍵の部分のことをまとめて呼ぶ言葉です。また、ガラスと枠部分をまとめてサッシと呼ぶこともあります。この記事では、枠部分のことを「サッシ」と呼んでいます。
窓ガラスの種類は?
窓リフォームをするにあたって知っておきたいのが、窓ガラスの種類です。6種類のガラスについて解説します。
1. フロートガラス
多くの住宅に使用されている、透明な窓ガラスです。光をよく通すなどのメリットがあり、在庫が切れることがほとんどありません。安価なことも魅力です。
2. 型板ガラス
片面がデコボコしたガラスです。光は通しつつも、外部からの視線を遮れるため、お風呂やトイレなどに使われています。
3. フロストガラス
型板ガラスと同じく、目隠し効果のあるガラスです。型板ガラスに比べてやや高価ですが、透明感があり、掃除が楽であるといったメリットがあります。
4. 網入りガラス
ガラスの中にワイヤーが入っています。防火・耐火性が高いことが特徴で、防火・準防火地域に指定されている地域で用いられます。
5. 強化ガラス
見た目はフロートガラスと全く同じですが、製造方法を変えることによってフロートガラスの3~5倍耐圧性を高めたガラスです。
6. ペアガラス(複層ガラス)
2枚のガラスを閉じ合わせ、防音や断熱、防犯効果を持たせたガラスです。近年では、3枚のガラスを重ねたトリプルガラスも登場しており、寒冷地の住宅などに利用されています。
サッシの種類は?
ガラスだけでなく、サッシの素材にも種類があります。耐久性やデザインなどによっておすすめできるサッシの素材は変わるため、正確な知識を持つことを心がけましょう。
1. 樹脂サッシ
樹脂でできたサッシです。寒冷地では90パーセント以上の住宅が採用しており、高い断熱効果を誇ります。窓の断熱リフォームを検討する場合、まっさきにこの樹脂サッシが選択肢に挙げられるでしょう。
2. アルミサッシ
軽く扱いやすい上、強度の高さも備えているサッシです。また、サビたり腐食したりしづらく、メンテナンス性に長けていることも大きな魅力です。ただし、熱が伝わりやすい素材のため、断熱性は低い特徴があります。
3. 木製サッシ
ナチュラルな住宅デザインを実現させたい人におすすめのサッシです。耐久性は低く、シロアリや腐食などのトラブルが発生する可能性も少なくありませんが、結露しづらく、環境にやさしいなどの特徴は大きな魅力です。
4. 複合サッシ
アルミと樹脂、木など、複数の素材を組み合わせて作るサッシです。デザイン性と機能のどちらもを両立させられるとして、近年高い注目を集めています。
4種類の窓リフォームについて解説
窓リフォームといっても、その種類はさまざま。工事の種類や概要、費用について、詳しく解説します。
サッシのみ入換
窓枠部分だけを交換する方法です。費用の目安は3万円〜15万円程度。費用は、窓の大きさや、サッシの性能、工法によって変化します。なお、壁部分の工事も必要になる場合は費用が高くなり、30万円〜50万円ほどかかることも少なくありません。
ガラスの入れ替え
ガラスのみを入れ替えます。費用の目安は2〜5万円程度。費用が手軽なうえ、工事時間も30分から60分ほどで終了します。
窓のほとんどを占めるのはガラス部分です。ガラスを入れ替えることで、窓の性能は大きく高められるといえるでしょう。また、窓枠部分は入れ替えないため、部屋の雰囲気が変わらないことも魅力です。
サッシとガラスの入れ替え
サッシとガラスをどちらも入れ替えます。窓の性能を最も高められるリフォームといえるでしょう。費用はおよそ20万円〜50万円程度。壁部分の工事も必要になる場合は費用がさらに追加でかかります。
内窓を設置する
窓のリフォームをするには予算が足りない場合や、なるべく早くリフォームを終わらせたいと思う場合には、内窓を取り付ける方法をおすすめします。内窓とは、既存の窓の内側に、新しく窓をもう1枚つけること。インナーサッシとも呼ばれます。費用の目安は工事費も含めて1ヶ所あたり約8~15万円程度。取り付けは1時間程度で終了します。2階以上の場合でも足場を設置する必要がないため、工費が安くなるのも魅力です。
窓リフォームの費用を下げる方法は?
窓リフォームの費用を下げる方法について、詳しく解説します。
リフォームの規模を縮小する
まず考えられるのは、リフォームの規模を縮小することです。
ガラスとサッシを全て交換するのではなく、ガラスだけを入れ替えるといった方法が考えられるでしょう。
窓のグレードを下げる
窓はグレードが高くなればなるほど、費用も高くなります。予算が厳しい場合は、必要以上にグレードを上げるのではなく、グレードを下げることも検討してみましょう。
地域や家の使い方によっては、窓の性能が高すぎると、かえってトラブルが発生することもあります。気密性を高くしすぎたせいで、家をしばらく空けただけでカビが発生してしまった人もいるほど。窓のグレードを上げるのは、住宅や暮らしの質を高めたいから。であれば、最も暮らしの質を高められる窓は何なのかを考えることも重要といえるでしょう。
日頃から住宅の定期検診を忘れない
リフォームは、住宅の状態によって必要な工事内容が変わります。基礎部分や壁が劣化している場合、窓自体のリフォームだけではなく、補強工事や防水工事なども必要になってしまい、窓のリフォームの費用が大きく変わってしまいます。
日頃から家を大切に使い、定期検診も忘れずに実施することで、住宅の状態を把握し、必要な時に適切なリフォームを実施できるでしょう。
窓のリフォームで使える補助金は?
窓のリフォームで、断熱性など住宅の性能が上がる場合、国や地方公共団体などの補助金を受け取れる可能性があります。窓のリフォームには少なくないお金がかかるもの。リフォーム前には必ず受け取れそうな補助金がないかをチェックしましょう。なお、これらの補助金の中には、リフォーム工事前に申請が必要なものもあるため、工事前に補助金の詳細についてチェックするのを忘れずに。
こどもエコすまい支援事業
国土交通省の実施している補助金制度です。
ガラスの交換は1窓あたり最大12,000円、サッシの交換は1窓あたり最大31,000円の補助金が出ます。1戸あたりの補助金は最大30万円と、平均な窓リフォームにかかる費用をカバーできているのもポイント。
「こどもエコすまい」という名称ではありますが、子育て世帯以外でも補助の対象です。
なお2004年4月2日以降に生まれた子供のいる世帯か、夫婦のうちどちらかが1982年4月2日以降に生まれている場合は、給付額が1戸あたり最大で60万円に引き上げられます。
先進的窓リノベ事業
耐熱性などを備えた高性能な窓の工事を実施する場合、窓1枚あたり最大12万4,000円、1戸あたり最大200万円を上限として、補助金が交付されます。
各地方公共団体の補助金
各地方公共団体も、住宅の性能を高めるリフォームに対して給付金を出していることがあります。
一般社団法人住宅リフォーム推進協議会は、各地方公共団体が実施しているリフォーム支援制度をまとめたポータルサイト「地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト(令和4年度版)」を運営しています。
住んでいる自治体が窓リフォームに対する補助金制度を用意しているかどうか、ぜひ検索してみてください。
地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト(令和4年度版)
まとめ
窓のリフォーム費用は、工事の内容や設備のグレードによって変動しますが、おおよそ20〜30万円かかることが一般的です。サッシだけ、ガラスだけを交換するといった方法のほか、内窓をつけるなどのリフォーム方法でも費用を下げられるため、ぜひ検討してみましょう。
また、近年では窓リフォームをすることで自治体や政府から補助金が出るケースも。窓リフォームを検討する場合は、さまざまな情報を収集しながら、無駄のないプランニングを実施しましょう。
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